Trenton Merricks「耐時的存在者と永在的存在者の兩立不可能性」1995
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現在主義「ほんたうに存在するもののすべてが現在に存在し、物體がほんたうにもつ、まさしくほんたうにもつ性質のすべてが現在においてもたれる」
三次元主義っぽい
2. 指標主義 (indexicalism) からは、耐時 (endure)する三次元的物體が存在しないことが歸結する。 四次元主義っぽい
論證
3. ある一つの物體は別の一つの物體を、もしその別の物體といふのが存在しないならば、部分として持つことができない。
$ \because部分であるといふことは存在しないものによっては例化されえない
4. 耐時 (endure)的物體$ Oが$ Fであり、かつ過去のある時點において$ Oが$ \neg Fであった、といふことは可能である。 $ \because物體が變化をかうむる
現在主義をとるならば、$ Oが現在に性質$ Fを例化し、性質$ \neg Fを例化しない、と言へる。性質$ \neg Fを例化してゐた$ Oは現在に存在しない
物體 (object) だけでなく出來事 (event) に就いても、卽ちそれらを合はせた存在者 (entity) 全體に就いても同じ
$ \because性質は時點に依存して例化される (時閒指標的) とするならば、物體はそれが存在するそれぞれの時點に全體として存在するといふ耐時 (endure)槪念を退けねばならない 物體 (object) だけでなく出來事 (event) に就いても、卽ちそれらを合はせた存在者 (entity) 全體に就いても同じ
5. 現在主義か指標主義のいずれかが眞である。